_・)OKDクラスターをAssisted Installerで構築してみる(その2)
この記事は OpenShift Advent Calendar 2024 の 25日目の記事の続きです。今日はまだ25日だよ?いいね?メリークリスマス!!!🎄🎅🎁🎂
さて、「_・)OKDクラスターをAssisted Installerで構築してみる(その1)」では、OKDクラスターをお手軽にインストールしていくために、Assisted Installerをまずはデプロイしてみました。
今回は、このAssisted InstallerのWeb UIを使って、OKDクラスターを構築したいと思います。
クラスター詳細情報の入力
前回の記事では、このページを表示したところまでをご紹介しました。
それでは早速Create New Cluster
をクリックして、新しくクラスターを作成していきましょう。
遷移した先の画面では、クラスターの詳細情報を入力します。
いくつか項目はあるのですが、今回は次の項目だけ入力していきます。
- Cluster name
- Base domain
- OpenShift version
- OKDのバーションを選択可能です
- 前回記事のokd-configmap.ymlでIMAGEのリストを増やしていない場合は
4.16.0-0.okd
のみ選択可能です - 私は4.17のものも追記したので
4.17.0-okd-scos.0
を選択しています
- Pull secret
- Number of control plane nodes
- コントロールプレーンノードの台数を指定します
- 冗長性を担保したい場合は3台以上の構成にします
- 最近、3台を超える台数で構成することができるようになりました
- 逆に冗長性を無くしてシンプルな検証環境にしたい場合は1ノード構成(SNO)も可能です
- Hosts' network configuration
- ホストのネットワーク構成方法を指定します
- 今回は決め打ちで静的に定義するので
Static IP, bridges, and bonds
を指定します
その他の項目で気になるものがある場合は、ドキュメントをご参照ください。
入力が終わったらNext
をクリックして、次の画面に進みます。
ネットワーク構成情報の入力
今回はネットワーク構成を静的に行うと指示したので、ここではネットワーク構成情報の入力が求められます。
ここはご利用のネットワーク構成に合わせて値を入れていけばOKです。特につまづくこともないでしょう。
入力が終わったらNext
をクリックして、次の画面に進みます。
各ホストのIPアドレス指定
次の画面では、各ホストがどのIPアドレスを利用するのか、MACアドレスと紐つける形で定義していきます。
今回、私は合計6台のマシンがあるので、1台ずつ事前に調べたMACアドレスと使用するIPアドレスを入力していきます。1台入力するとAdd another host configration
ボタンがクリックできるようになりますので、必要なだけ追加していきましょう。
全台入力が終わったらNext
をクリックして、次の画面に進みます。
追加Operatprの選択
標準のOperatorに加えて追加したいOperatorがあればチェックボックスを選択します。
Operatorは後からでも追加できるので、迷うようだったらここでは特に何も選択しなくても構いません。
選択が終わったらNext
をクリックして、次の画面に進みます。
ホストディスカバリー
ここまでで必要な情報の入力は完了したので、次はいよいよ各ホストを起動して、Assisted Installerに発見させてインスロールターゲットとして認識させます。
Host discoveryの画面では、各ホストを起動するためのISOイメージを作成しダウンロードできます。
ディスカバリー用ISOイメージのダウンロード
画面左上にあるAdd Hosts
をクリックすると、起動用ISOイメージを作成してダウンロードするためのウィンドウが開きます。
ここでは、プロビジョンタイプや公開鍵、Proxy設定、クラスターワイドな証明書などの設定が行えます。
プロビジョニングタイプはFull image file
を選択し、SSH public keyにご自身が使われているキーペアの公開鍵を登録します。
キーペアが無い場合は、ssh-keygen
コマンドなんかで作成してみてください。
その他の設定は必要に応じてご利用ください。Proxy。。。ウッ アタマガッ
入力が完了したらGenerate Discovery ISO
をクリックしてISOイメージを作成します。
ダウンロード用の画面が表示されるのでDownload Discovery ISO
をクリックし、ISOイメージファイルをダウンロードします。
ISOイメージのUSBメモリ書き込み
ダウンロードが終わったら、手頃なUSBメモリにライティングして、各ホストをUSB Bootしていきます。
ライティングソフトは慣れているモノであればなんでも構いません。DDコマンドでもOKです。 迷ったら、Fedora Media Writerあたりを使ってみてください。私も使ってます。Macで。
今回は手元に落ちてた32GBのUSBメモリにライティングして、各ホストをブートします。
ホストディスカバリー
USBメモリからブートしてしばらくすると。Assisted InstallerのWeb UI側にディスカバリーされた各ホストの情報が参照できるようになります。
私の場合はここで一部のホストの名前がうまく反映されていなかったので手動で入力しました。サンプルの画像ではマスクしてしまっていますが、各ホストの名前が意図したものとなっていない場合は修正してください。
また、一番左にある>
をクリックすると各ホストの詳細情報が確認できるので、IPアドレスなども意図した通りになっているかを確認してください。
インストール対象のノード数が多い場合は、コントロールプレーンノードにワークロードを配置してもいいかどうかを選択できるようになります。
つまりは、コントロールプレーンノードとコンピュータノードを同居させるか分離させるかの選択です。 私は検証環境なので、ここでは同居させる選択をしています。
確認できたらNext
をクリックします。
インストールディスクの選択
次のStorageの画面では、各ホストでOSをインストールするディスクをしているすることができます。
簡単に指定ができますので、OSディスクとして使いたいストレージのRoleをInstallation disk
としてください。
全てのホストでインストール先のディスクを選択したらNext
をクリックします。
ロードバランサー構成の設定
次の画面では、OKDが使うロードバランサーのネットワーク
APIのIPアドレスやIngressのIPアドレスを入力しますので、こちらは以前の手順でDNSレコードとして登録したIPアドレスを入力してください。
IPアドレスの入力以外は、今回はデフォルトのままで構いません。
入力が終わったらNext
をクリックします。
インストールの実行
最終的な確認が出てきますので内容を確認します。
問題なければInstall Cluster
をクリックして、インストールを開始します。
インストールはそこそこ時間がかかりますので、イベントログ見たりしながら時間を潰しましょう。
また、しばらくするとこの画面から、Kubeconfigファイルがダウンロードできるようになります。CLIからの操作をする際に使いますので、ダウンロードしておきましょう。
まとめ
前回の記事に引き続き、今回はOKDのインストール実行までをご紹介しました。
インストールが完了したら、ログインしたりして使える事を確認するわけですが、今日もすっかり良い時間なので動作確認はまた明日にでもやりたいと想います・・・。
そんなわけで、OpenShift Advent Calendar 2024 の 25日目の記事の続きは以上で終了です。
べりぃくるしみます!!
追記
後日談を書きました。